DUO RESONANCE BODY PAINTINGSUPPLEMENT
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SUPPLEMENT
デュオショーVol.0『DUO RESONANCE☆BODY PAINTING』開催にあたり、
関係者のライト・インタヴューを今日から(ほぼ)毎日更新してゆきます。
アーティスト&スタッフのショーに賭ける魂(ソウル)と情熱(パッション)を
…瞬間"生"リポート!!

まずは"仕掛け人"であり"元締め"(笑)のこの人から!
■制作総指揮/音楽
神尾憲一(作曲家/ライトリンク・ミュージック代表取締役)

まず最初に、今回のイベントが決定した経緯を教えて下さい。
98年に"世界に通じるエンターテイメント"を目指して、『ライトリンク・ミュージック・ミュージカルグループ』という事業部を立ち上げました。それ以来、斬新なミュージカル作品を実験的に提案し、ここ数年は夏目漱石の『こころ』を題材にしたミュージカル(現在は海外向けプロモーション準備中)を制作するなど、いよいよ打って出ようか!…というところでした。ちょうどそのタイミングでDuoさんからお話をいただき(実はもう1年半ぐらい前になりますが・笑)、キャッチコピーが"大人のためのエンターテイメントを!"と伺って非常に興味を持ち、担当サンと意気投合して今日に至ります

"ボディーペインティング"に着目した理由は?
今、世界ではアンダーグラウンドをルーツにしたエンターテイメントが脚光を浴びています。一番有名なのは、『シルクドソレイユ』(『ミスティア』『サルティンバンコ』『オー』などが有名)でしょうか、僕がこれらの作品を観て感じたのは、これは日本の寺山修司ではないか? 山海塾ではないのか?…ということでした。実際、彼らの作品は諸外国に多大な影響を与えています。それは、海外に行ったときにDVDショップなどに入ればすぐに気付きます。モダンアートやアングラ作品が普通に売られているんですね。ファッション誌などの広告を見ても、その浸透ぶりを感じることができます。今回採り上げることになった"ボディーペインティング"へのアプローチは、そういった世界基準に対し、アングラのルーツである日本が提案のみで終わってきたことを省みて、何とか我々の手に主導権を取り戻し、ショービジネスとして成功させたいという思いから始まりました

ボディーペインティングに金属造形のスペシャリストである芸術家・岡島延峰氏を起用された理由は?
あるアートの会合で先生に出会ったんですが、とても気さくな方で、初対面の僕に『若い芸術家になんとかチャンスをあげたいものだ』と話してくれました。確かに、いくら才能があっても、仕事が無ければ育ちませんからね。そこで、『では、まず先生がアートを面白くしてみませんか!』と持ちかけたんです。そしたら先生が、1カ月ほど経ってから『やりましょう!』と返事を下さって…。ボディーペインティングだからと言って、芸術家のジャンルは関係ありません。絵描きも彫刻をしますし、陶芸もします。"美の追究者たち"にとって、すべては想像力を掻き立てる素材であって、キャンパスなのです。岡島延峰先生を皮切りに、このジャンルをメジャーでスタンダードなものにしてゆきたいですね

"陰陽師"を舞台設定に選んだヒントはどこにあったのでしょうか?
人と魔物が共存する世界。そこには、宗教観もしっかりあり、これは、世界に通用するテーマだと考えました

日本と世界のアート・文化の違いについて。
私見ですが、西洋に比べ、日本の文化レベルは常に100年遅れていると思っています。つまり我々のやっていることは、100年前の感覚だと。でも、百年ひと昔! 西洋の人たちからすれば過去ですが、また新しくも感じるのではないでしょうか。もう1つ、技術や生活は世界中どこの国の人でもすぐに取り入れられますが、"感覚"に関しては、やはり時間がかかるものだと…(最近、アジアを旅すると感じるのですが)
ご自身は作曲家でありながら制作総指揮を担当されるわけですが、アーティストとして表現したい部分やこだわりはありますか?
僕は劇伴作曲家です。劇伴作曲家とは、映像・舞台などのトータルな部分で制作に参加します。ひと昔前だと、オペラは作曲家がプロデューサーの役割を果たしていました。もちろん資金集めから(笑)。ですから、僕の仕事は僕にとって、ごくごく自然なことなのです

Duoというアートスペースについて。
スペースの造作(ジャミロクワイJay Kayによるデザイン)を見て、『これはエンタメ小屋でしょ!』と思わず言ってしまったことが現在に繋がっています(笑)

海外へ向けたアピールについて。
世界のエンターテイメントが観光客で成り立っているのも事実。これからは海外からの旅行者(こちらからすればお客様)を相手にする時代になると思います。つまり、ひたすら上のレベルを目指す必要があるということ。言葉を使わない表現なども、さらに進化が必要です。そういうことを含め、日本には本気で観光大国を目指してほしいですね

お客様に体感してもらいたい最大のポイント、またはメッセージなど。
アート、ヌード、音楽、ダンス、写真…日本では今までに無かったスタイルのショーですが、今後も同じようなコンセプトでアピールし続け、日本でも本物のショーが見られるということを証明してゆきます。海外版権モノのチケットばかり買わないで、日本のショーにお金を使いましょう!(笑)

インタビュアー/松本京也(KyoPro)


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