ゴージャス千葉(以下千葉) |
ハーイ、みんな。今週も甲州街道をバイーンと突っ走る、ゴージャスナイトの時間だぜい。今日は大雨なんだけど、オレの気分はいつも通り日本晴れだ!さあまた今日もスペシャルなゲストの登場だ。「くれない荘」大家さんとそのセガレさんだ。 |
大家 | こんばんは。大家です。ほら、きちんと挨拶は? | |
セガレ | どうもこんばんは。セガレです。 | |
千葉 | イヤイヤ、かしこまった挨拶はいいから。さて、じゃあ今日は大家さんと「だんご三兄弟とくれない荘」について、朝まで語りあかそう。 | |
大家 | 何言ってるの、相変わらずねえ。こんな人にウチの子を近づけると、バカがうつるか心配だわ。 | |
セガレ | おれは大丈夫だよ、ママ。 | |
大家 | いいこと。学校でも変な人とは付き合っちゃ駄目よ。将来に差し支えるからね。 | |
千葉 | ボウヤは将来何になりたいんだい? |
セガレ | えっと、おれはねえ… |
大家 | 声楽家になりたいのよね。だってそのために一生懸命、歌やピアノのお稽古に励んでいるんですものね。 | |
千葉 | お母さんには聞いてないよ。ボウヤは将来何になりたいんだい? | |
セガレ | あのね、おれ… | |
大家 | 声楽家よね。新国立劇場に立つ、立派なオペラ歌手になるんだわ。貴方が大きな舞台に立って歌うのは、パパにとっても夢だったんだから… | |
千葉 | ねえ、お母さん。将来はカレの自由じゃないか。カレの好きなようにさせてあげるのが一番だよ。 |
大家 | たとえ好きなようにさせていても、才能がないことをさせてたらかわいそうじゃないの。人生は一度しかないんだから、この子に与えられた天賦の才能を生かすように教育してあげるのが親の役目だわ。 |
千葉 | でも好きな事だってしたいし… |
大家 | 私はね、この子を愛しているからこうしているのよ。この子も今は分からなくても、きっといつか私に感謝する時が来るわ。その時まで私が憎まれ役をかって出てるのよ!さ、今日もお歌のレッスンよ。先に車を取りに行って来るから、貴方も早くいらっしゃいね! (バタン、戸を閉める音) | |
千葉 | キミも大変だね。あんなお母さんだと。 | |
セガレ | 別に。おれママのこと好きだもん。将来は夢をかなえて、絶対ママのこと幸せにしてやるんだ。 | |
千葉 | いやあ、偉いねえ。ボクと同じ位偉いよ。 | |
セガレ | でも夢は声楽家じゃないけどね。 | |
千葉 | えっ? | |
セガレ | 舞台上で見せてやるよ。おれのとっておきのやつをね。みんなにも評判いいんだぜ!期待してて!!じゃあね。 (バタン、戸を閉める音) |
千葉 | 行っちゃった。・・頑張れよ、セガレ!!じゃ行くぜ、今日の一曲目は二週連続第一位、目下向かうところ敵なしのこの曲、ゴージャスガールズで「鯉は天然物・・(バキッ)いてーな、誰だよ殴ったのは・・。ごめん、間違えた。「恋は天然色」だ! |