ダンディーな雰囲気を漂わせるギター,ムッシュ役を演じる永友勇次さん。エレキを弾きこなす姿がカッコイイ彼ですが,実はナイーブな一面も・・ |
T | 今日は宜しくお願いします。 | |
ムッシュ | 宜しく。 | |
T | じゃまず,ムッシュはどんな人ですか。 | |
ムッシュ | 俺はいい奴だよー。根がまじめだからさ,けっこう考え込むタイプだね。 | |
T | だれかも同じようなこと言ってたような・・ | |
ムッシュ | あ,そう?でもブルースが「なんでもとりあえずやってみりゃいいんだよ」っていう考え方だから,バンドの中じゃ意見の相違が起こっちゃう。 | |
T | 東京行きにしても,ブルースは「行きゃーなんとかなるんだよ。俺が失敗する人間にみえるかー」 って言ってますけど。 | |
ムッシュ | 俺は「えーとまず,どこに住もうかな?・・バイトはやっぱ楽器屋かな?」とかって考えるタイプだね(笑)。 | |
T | バンドを始めたきっかけは? |
ムッシュ | 元々,ブルースに言わせると“とんでもねーフォーク野郎”だったんだ,俺は(笑)で,ブルースに誘われて入った。やる気なかったんだけど,なんか「この人についていけば大丈夫かな」って思っちゃって。 | |
T | 今は楽しいですか。 | |
ムッシュ | まあ女の子にキャーキャー言われるしね。砂浜での反省会がなければサイコーだね。 | |
T | 毎回,反省会をやってるんですか。 | |
ムッシュ | そう。海で満月を見ながらね。でもブルースが,一人でダメ出ししてるからさー「ちょっとおまえ,今日のあそこの音は違うだろ」とか。長いし,つまんねえんだよ。 | |
T | ブルースのことは嫌いですか。 |
ムッシュ | 嫌いじゃないけどさ。うらやましいよな,あの性格は。「ああなれたら,俺も楽なのになあ・・」って思うよ。 |
T | 性格はなかなか変わらないですよね。 |
ムッシュ | っていうか,俺はブルースがすごいことは分かってるけど,そのブルースに自分が簡単に影響されていってる気がすることが嫌なんだよね。 |
T | 自分がブルースによって変わってしまうのは嫌だ,と。 |
ムッシュ | うん。まあそうだな。なあブルースの話ばっかじゃつまんねえから,節子の話でもしようぜ。 |
T | そうですか。えーと・・節子さんのことは好きですか。 |
ムッシュ | あたりまえじゃん。あんないい女,他にいないよ。 |
T | レイプの後も,節子さんに対する態度は変わらないですよね。 |
ムッシュ | 一応,俺なりにいたわってるんだよ。「あんなことは早く忘れて俺と付き合えよ」って。 |
T | 節子さんからの反応はどうですか? | |
ムッシュ | ない(笑)。なんか真剣に接してるってのも照れくさいからさ,遠回しに言ったりしてるんだけど分かってくんねえんだよなー,あの女。まったく・・ | |
T | じゃ,リリーとペッカーについては。 | |
ムッシュ | リリーは・・謎だね。しゃべんないしね。でもやさしい子だよ。俺がブルースとケンカしたとき,2人を本気で心配してくれてるのは彼女だけだから。ペッカーは・・俺の弟。 | |
T | 最後にお客さんに一言,お願いします。 | |
ムッシュ | 本番は見に来て,俺の殴られっぷりを見てくれ。誰に殴られるかはまだナイショだけど。この作品はダンスと演技がうまく噛合ったサイコーの舞台だから,絶対見る価値あると思う。当日は俺達のプロとしての意地を見せてやるよ。・・あれ,でもおれたちのバンドってまだアマチュアだったっけ・・ |
激しくギターを弾く魅力に,男としての魅力も兼ね添えたムッシュ。 彼のギターさばきと暖かい人柄を観に,当日は是非会場に来て下さい。 今日はありがとうございました。 |