ゴミ袋に身を包み,カメラとペンを片手にスクープを探し続ける「小林くん」役を演じる,小林夢次さん。インタビューからもその怪しい雰囲気は伝わるでしょうか・・ |
T | よろしくお願いします。 | |
小林 | 宜しく。 | |
T | いろいろ噂は聞いています。 | |
小林 | どうせ「小林は学校にいない方がいい」とか「死んだ方がましだ」とかいう噂だろ。 | |
T | 普段そんなこと言われてるんですか。 | |
小林 | 「あいつがいなくなれば,もうちょっといい新聞委員会になるのに」とかな。 | |
T | 一般人からケムシの様に嫌われてるみたいですね。 | |
小林 | いいんだよ。あいつら一般人が俺様を理解するのは,百万年修行しても不可能だ。 | |
T | でも新聞委員の人たちからは慕われているんですよね。 |
小林 | まあな。新聞委員会に入った瞬間「小林くんイメージビデオ」を見せる。これによって皆,忠誠を誓い「小林さんは,なんてすごい方なのだろう!」と思うようになるわけだ。 | |
T | 洗脳してるじゃないですか。ひどいですね。 | |
小林 | 歌もあるぞ。「♪ 新聞委員の小林さんは〜」 | |
T | 歌わなくていいですよ(笑)それよりその新聞がガセネタばかりだという噂ですが。 | |
小林 | 失敬な!そんなことはないぞ!たまに「あれ,ちょっと違ったかな?」と思うこともあるが,それは誰よりも早く報道をするためには仕方のないことだ。 | |
T | 正確な報道もして下さいよ。ところで小林くんは,好きな女の子はいないんですか。 | |
小林 | そんなものはいない。人を見るときはすべて,スキャンダルになるかどうかだけを注目しているからな。俺は見かけによらず,オクテのテレ屋さんなのだ。 |
T | でも性的知識だけは異様に豊富ですね。 | |
小林 | まあ,参考資料である週刊誌や新聞の読みすぎだな。しかし人間の真実を突き止めるのに性的知識は不可欠だ。 | |
T | そうですか。そういえば何気にボヘミアンのライブによく現れている小林さんを見かけるのですが,ブルースのことが好きなんですか。 | |
小林 | 別に。まあ取材で行ってるんだが,元々ロックは好きだからな。おっ,そうだ!とっておきのスクープ情報を教えてやろう。これは新聞委員の側近も知らない極秘情報だぞ。 | |
T | えっ,なんですか?教えて,教えて。 | |
小林 | 俺は実は矢沢永吉さんが好きなんだよ。ちなみに部屋にも永ちゃんのポスターが貼ってある。 | |
T | はー,それで。 |
小林 | 「はーそれで」とはなんだ!俺はああいう人になりたいんだよ!自分の道を貫く硬派さに憧れてるんだよ!! |
T | でも小林くんのスクープ記事は軟派な記事ばっかりですね。 |
小林 | そう。それが俺のまだまだ未熟なところなんだよな・・。 | |
T | じゃ,最後に会場に来て下さるお客様に一言。 | |
小林 | いろいろ言われているけど,小林くんは負けません。俺の,真実を突き止める熱い眼差しを見て下さい!瞳はエネルギッシュでホットです!ちなみに肉体的にもだいぶエネルギッシュです(笑)一本足で立ってます,歌を歌うの大変ですう・・ | |
T | 一言でまとめてくださいよ。 | |
小林 | 俺の出るまではすべて前振りだー!!俺という男が生きた,その生き様を見ろー!! | |
T | お疲れ様でした。 | |
小林 | あと,小林夢次という奴から伝言を預かってきた。「できれば僕にも『♪波の音に〜』とかのキレイな曲をみんなと一緒に歌わせて下さい。僕も短いのでいいから,キレイなメロディーの曲を歌ってみたいよー。」だそうだ。 |
皆にバカにされても,常に前向きに一生懸命真実を突き止めようとする男,小林くん。見終えた後に「小林くん」という人間が,舞台の上で確かに生きていたことを感じて頂けるはずです。今日は本当にありがとうございました。 |