interview minilogo
karadot


みなさんお待ちかね! ブルース・インタビュー後編をお送りします。



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photo by Tadashi Kumagai
T 次にベースの「リリー」について。
ブルース リリーはね,難しいところにいるんだよねー。まあ心は通じ合ってるけど,体の関係はないってとこかな。
T (疑い)本当ですかー
ブルース あいつは俺の身近にいて,俺にとって大切な奴だからそういうことになって欲しくない。だから俺も何にもやんないの。
T ドラムのペッカーが「僕だけです,ブルースの話をちゃんと聞いてるのは。」って言ってました。
ブルース そんなことないよ。聞いてるんだけど,恥ずかしくて聞いてないフリしてんだよ。みんな心の中にあることを人に見透かされたくないから,俺に見透かされて恥ずかしくなっちゃうんだな。  
T ペッカーはその点「素直だからちゃんと聞いてる」と。
ブルース そうだな。あいつはバカ正直だから。いい奴だあいつ。俺にちゃんとついてくるから。
T そして恋人「あけみ」について。
ブルース 愛してはいるんだけどね。「いつかこの人と別れなきゃいけないときがくるんだ」っていう刹那的なものは感じながら付き合ってるかんじ。
T    自分が夢を追いかけていつか都会へ出ていっちゃうことは,自分で分かっていますしね。
ブルース 都会に行きたいっていうかさ,魂の旅に出たいんだよ。 blu5
photo by Tadashi Kumagai
T 狭いところにいると固まった考えしか持てなくなっちゃうから・・
ブルース そ。いろんな考えとか経験とか持ってる奴がいっぱいいるところに行ってさ,もっと魂の旅をさせて曲を完成させたいと思ったわけなんだな。
T 曲は完成しそうですか。
ブルース 分かんない。まあ皆が完成した俺の曲を聞かなきゃウソだろ,ってことだね。
T 「♪やりてえ,やりてえ〜」って歌は,インパクトありました。
ブルース これはね,いろんな「やりてえ」なんだよね。何かをしたいっていうのは俺にとって全部動詞なの。例えばさっきの「アツイゼ」っていうのも動詞。その動詞を表現するときにたまたまここで使ったのが「やりてえ」とか「アツイゼ」っていう言葉だっただけよ。
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photo by Tadashi Kumagai
T そしてラストライブの日に事件が起こります・・
ブルース あれは悲しいね。もうしょうがないんだけどさ,そんな事件に巻き込まれちまった自分に腹が立ってるんだね。ま,いつも俺は腹立ってるんだけどさ。
T いつも・・なんですか?
ブルース そ。時代とか流れとかに,いつも牙むき出して対抗しようとしてんの。
T 最後には民夫が歌を・・
ブルース 真似しやがってあの野郎,汚ねえんだよ。なんだかんだ言って俺に感化されちゃったんだろ。結局ブルースは俺一人だし,あいつは俺がいなきゃ生きていけないんだよ。
T 民夫の歌はうまかったですけどね。
ブルース うん,使えるよあいつ。ただもっと“ボヘミアン”で修行しなきゃいけなかったんだよね。
T 民夫はクラシックだけが好きだったはずですよね・・
ブルース そうだよな。うちのバンドはサイドボーカルがいねえからさ,俺がちょっと利用ちゃおうと思って連れてきただけなのにな。あいつバカだから,やらしときゃなんでもやるんだよ。
T では,そんなブルースから最後にまとめて一言。
ブルース 「俺を見ろ!心で聞け!」って感じかな。どっかに忘れ物しちゃってんだよ今の奴って。「アツイ」っていう動詞,「青春」っていう動詞を忘れてきてる。そういう奴はダメだ。とりあえず俺を見て,その動詞をもう一回拾ってこい。そんでアツく生きれるようになれ! 以上だ。


バンドメンバー,恋人,生き方・・ブルースが見て,感じた「やさしさをわすれたブルース」についてアツく語っていただきました。きっと皆さんが次に「ブルース」を見るとき,前とは違った角度でご覧になれるのではないでしょうか。今日は本当にお疲れ様でした。


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